「知財を身近にするメディア」をキャッチフレーズに、2020年5月よりスタートした本 Toreru Media 。皆様の応援で、3周年を無事迎えることができました。
これまでメディアを続けてこれたのも、多くの方々の協力があってこそ。改めて御礼申し上げます。
本記事では、2023年のおススメ記事の総まとめと、2024年の展望をご紹介します。
ゲスト原稿募集の告知もありますので、是非最後までお読みください。
目次
1、編集部が選ぶ、2023年おススメ記事 10選!
Toreru Mediaでは記事を主に「身近な知財で学ぶ」、「知財×ビジネス」、「商標まるわかり」の3つのカテゴリに分けています。
それぞれのカテゴリより、編集部が2023年の記事からおススメ記事を計10本、ご紹介します。
①「身近な知財で学ぶ」シリーズ
最初は、世の中のあらゆるテーマを知財目線で掘り起こし、学びの素材とする「身近な知財で学ぶ」シリーズ。3本をピックアップしました。
北海道最強コンビニといわれる「セイコーマート」。ローカルブランドと思いきや、実は関東にも進出しているんです。本記事ではセイコーマートの魅力を、商標視点でツアーしています。
世の商品にトレンドはつきものですが、スイーツの世界は特に流行を追うもの。一方で一過性の流行に終わらせないためのブランディングを各社工夫しています。本記事では3つの「次に来る?スイーツ」をピックアップし、それぞれの歴史や商標を紹介しています。
知財業界ではメジャーな特許、商標、意匠に対して、少しとっつきづらく感じる不正競争防止法。 本記事では、こち亀を事例として、不正競争防止法の世界をできるだけ分かりやすく紹介しています。
そのほかの「身近な知財で学ぶ(おもしろ知財)」の記事はこちらから閲覧ください。
②「知財×ビジネス」シリーズ
続いては、知財をビジネスに活用している実例を分析していくシリーズ。「身近な知財で学ぶ」シリーズの応用編という位置づけでもあります。
「シウマイ」といえば、崎陽軒。ただ実は崎陽軒は「シウマイ」という文字商標を独占できていません。独占できない言葉をどうやってブランディングするのか。横浜中華街、さらには“シウマイ起こし”に取り組む鹿沼市を訪問しながら、商標戦略やブランディングの工夫を掘り下げていきます。
「無印良品」という名前が意味するのは、ノーブランドのブランド・・?矛盾するようで、一見不思議な無印良品のブランド戦略や商品開発を、知財の観点から紐解きます。
2023年に大きく注目された生成AI。その代表選手であるChatGPTが知財業界にもたらす影響と、さらにその対策について解説しています。
そのほかの「知財×ビジネス」の記事はこちらから閲覧ください。
③「商標まるわかり」シリーズ
最後は、商標実務を学びたい方に向けたお役立ち記事シリーズの「商標まるわかり」。Toreru の商標弁理士が監修し、専門的な内容をわかりやすく解説しています。
出願した商標に拒絶査定が来たら、ショックですよね。でも、まだ商標登録のチャンスはあります。「拒絶査定不服審判」が成功すれば、拒絶査定を覆して商標を登録させることができるのです。本記事では「拒絶査定不服審判」について詳しく解説します。
AIと同時期に話題になったメタバース・NFTといった新領域。すぐに事業展開をしなくても安全のためとりあえず商標だけは押さえておくか・・という方も多いはず。そこで本記事では実際の商標登録・出願例をもとに抑えておくべき区分や指定商品についてレクチャーします。
商標登録の世界では、特許庁の審査官に反論する意見書が登録の成否のカギを握ることがしばしばあります。 しかし、どうすれば勝てる意見書が書けるのでしょうか?本記事では、公開されている意見書を調べ、その成否の分かれ目がどこにあるのかを解明していきます。
他にも「商標まるわかり」では“商標登録の流れは?”、“®マークってどういう意味?”、“商標の区分を簡単に教えてほしい!”などなど、多くの実務記事を掲載しており、商標制度について学びたい方のスタート地点になるシリーズです。
ここまで9本のおすすめ記事を紹介しましたが、最後の1本はこちら。
急激な進化を遂げるChatGPT。2023年には、GPT-4が米国司法試験の受験者上位10%のスコアを叩き出しました。日本でも、生成AIのアドバイスは、専門家の能力をすでに超えているのでしょうか?
そこでToreru MediaではAIと弁理士に3つのお題について回答してもらい、知財関係者20名に「どちらがAIか、人間か」を伏せた形で、良いと思ったほうを投票してもらいました。
果たして弁理士はAIに勝てるのか?出題者&回答者による解説付きでお届けしています。
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以上2023年公開記事からの10本、いずれも個性派揃い。是非皆さんの興味が向いた記事を読んでみてください!
2、2024年は・・あえてノージャンル!
そして2024年の展望です。これまでToreru Mediaでは年間テーマを設定してきました。
☆2021年のテーマ:ブランド
記事の例:価値をブランドに転化させる Apple の知財戦略
☆2022年のテーマ:知財テック
記事の例:知財テック®︎ サービスのカオスマップ&パテントマップを公開!
☆2023年のテーマ:商標意見書
一方、2024年はあえて「知財×ノージャンル」で挑みます。
理由は、世の中の変化が以前より早く、特定のテーマに縛られるよりも「知財の自由な可能性」を日々追及していったほうが可能性が広がると感じられたこと。
また、ToreruMediaはすでに「知財メディア」としての軸があるので、その軸の中でどこまで各ジャンルと掛け合わせできるか、トライしていった方が楽しいと考えました。
生成AIのような革命的技術だけでなく、世の中の森羅万象をToreru Mediaではこれからも拾っていければと思います。
3、ゲスト投稿もお待ちしています
最後に「ゲスト投稿枠」のご紹介です。 Toreru Media は「知財の価値をみんなで広げていくメディア」でありたいと考えています。
いわば Toreru Media のウェブサイトが『寄席』になり、さまざまな方が「知財を身近にする」を共通テーマにした、独自性がある記事を寄せていく。
ご自身のブログや、ウェブサイトですでに情報発信されている方も多いと思いますが、「書く場所」やテーマが異なれば、読み手も変わるもの。新たな出会い・発見があるかもしれません。
題材は「商標」に限らず、「知財を身近にする」というメディアビジョンにあえばOKです。
我々からも「この方の記事を読んでみたい!」という方には積極的にお声がけさせていただきますので、その時はぜひ出演(ご寄稿)を検討いただければありがたいです。
<参考記事>
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Toreru Media は2024年も「ほぼ毎週火曜日更新」で運営いたします。
火曜日の朝になったら何か新しい記事出てないかな?と覗きに来ていただければ嬉しいです!
今後ともよろしくお願い致します。