ビートルズメンバーは氏名も商標登録!そのブランド力は瞑想で構築? -Yer Branding-


6月29日はビートルズの日!

「The Beatles」のメンバーが1966年6月29日に初来日。そんな「ビートルズの日」を記念して、本記事を書きました。

商標登録第2603892号 等

筆者はビートルズ初心者ではありますが、世界中を熱狂させたレジェンド達にとても魅力を感じています。少し調べてみたところ、ビートルズに関連した様々な商標が登録されていました。(商標=商品・サービスを示す名前やロゴのこと)

ビートルズは世界中に知られており、その名前やロゴにはファンを惹き付ける力があります。それはつまり、ブランド力が高いということ。では、そのブランド力はどの様に構築されていったのでしょうか?

本記事では、まずはビートルズのメンバーに関する登録商標を紹介するとともに、彼らが伝説的な存在となった一つの要因と考えられる「瞑想」について考察します。ビートルズがいかにして孤高の存在となったのかを探るべく、筆者は2016年に「リシュケシュ(インド)」へと足を運びました。リシュケシュとは、ビートルズのメンバーが瞑想のため訪れたヨガの聖地です。そこでの瞑想体験をふまえて、最後は「ブランディング」についても考えていきます。

1.ビートルズメンバーに関する商標登録

伝説的な存在であるビートルズのメンバー達。名前などは全世界に知られており、その認知度故に多くのビジネスが関わっています。名前やロゴを権利として保護する商標権の観点においては、ビートルズのメンバー達は非常に強い「顧客吸引力」があると言えるでしょう。

まずは、そんな吸引力のある各メンバーに関連する商標の一部について紹介します。

メンバー①:John Lennon/ジョン・レノン氏

商標登録第2368786号 等

登録番号(US) 1769796

登録番号(US) 1725784(現在は権利消滅)

オノヨーコさん名義の登録商標がいくつかありました。氏名だけでなく、似顔絵やサインについても商標登録を受けています。

メンバー②:George Harrison/ジョージ・ハリスン氏

登録番号(US) 2337143(現在は権利消滅)

こちらは George Harrison of Edinburgh Limited より権利化されていましたが、現在は権利消滅。

メンバー③:Ringo Starr/リンゴ・スター氏

商標登録第4655258号

リンゴ・スター氏の本名であるリチャード・スターキー氏によって登録。海外だけでなく、きちんと日本においても登録されています。

メンバー④:Sir James Paul McCartney/ポール・マッカートニー氏

商標登録第4400658号

国際登録第1480732号

ポールマッカートニー氏本人についての登録商標は見当たらず。妻のリンダ・マッカートニー氏や娘のステラ・マッカートニー氏については登録商標がありました。ステラ・マッカートニー氏はファッションデザイナーであるので、装飾品や被服関係での商標登録が多いです。標準文字だけでなく、ロゴでもしっかりと登録しています。

以上、メンバーに関連する登録商標の紹介でした。ジョン・レノン氏はサインまでもが登録されていたのですね。自分で書いた文字に価値が出てくるとは凄い。。筆者が書く文字は顧客を惹き付ける力など皆無なので、そのブランド力の違いは歴然です。(←比べるのが間違い)

では、ビートルズはどの様にしてビートルズとなったのか?影響を与えた一つの要因としての「瞑想」について考えていきます。

初来日から2年後である1968年。ビートルズのメンバーは瞑想を行うべくインドのリシュケシュを訪問し、後に大きな影響を及ぼすこととなる数週間を過ごしていたのです。

2.ビートルズメンバーが1968年に訪問したリシュケシュとは?

リシュケシュは北インドに位置し、ヨガの聖地として知られている街です。首都ニューデリーからタクシーで6時間程で着きます。(筆者が行ったときは渋滞もあり10時間かかりましたが。。。)

Google MAP より。ニューデリーからリシュケシュまで全長約246km。10時間もかかったのは相当運が悪かったのか・・?

ガンジス川とリシュケシュの街並み

リシュケシュにおける著名人は、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー(以下、マハリシ)氏。街中にはマハリシ氏とビートルズを感じるスポットやお店が多くあります。

マハリシ氏(左)とビートルズの4名を表す壁画。

The60s.Life (Beatles Cafe) にて。
リシュケシュ訪問時のビートルズの写真が多く飾られている。

マハリシ氏はヒンドゥー教に由来する瞑想法である「超越瞑想」の伝道師であり、ポール・マッカートニー氏を始めとした多くの著名人に影響を与えています。(参考:『ポール・マッカートニーが超越瞑想(TM瞑想)について語る!【瞑想との出会い/インタビュー】』-TMWave 2020.4.19)

日本でも複数の商標が登録されている。

そう。ビートルズはこのリシュケシュを訪れ、マハリシ氏から指導を受けて「超越瞑想」を実践していたのです。それは初来日から2年後である1968年の出来事。時差ボケで眠れなかった最初の数日の間に書いた「I’m So Tired」や、共にマハリシ氏の講義を受けていたプルーデンス氏を意識した「Dear Prudence」など、40曲以上がこのリシュケシュにて生まれました。

それらの曲が多く収録されたアルバム「White Album」は、ビートルズ作品の中でも特別な存在となっています。(参考:『「ホワイト・アルバム」は、どうして特別なのか ビートルズの疾風怒濤時代を真空パック』東洋経済ONLINE 2018.8.3 )

White Album (The Beatles HP より)

3.ビートルズメンバーになったつもりで瞑想をする

歴史を感じながら、ガンジス川のほとりにて筆者も瞑想をしてみました。図々しくも、気分はビートルズメンバーの一員です。

眼前のガンジス川からパワーを受けつつ瞑想をする。

川が流れる音。川下りを楽しむ人の声。色々な雑音があり、なかなか集中できません。そもそも瞑想には集中が必要なのか?無になるのではなく、何かを考えた方がいいのか?

このとき、その辺のイロハを特に学ばずにリシュケシュへ来てしまったことに気が付きます。しまった。これが瞑想と呼べる行為だったのか、、、とても怪しい。しかしリシュケシュにて独り佇んで目を瞑って想いを巡らすことはできました。私なりの瞑想が出来たとして、よしとします。

ガンジス川。ボートに乗って川下りを楽しむ人もいる。

瞑想を通じて感じたものは、孤独。

それはブランディングの文脈では欠かせないものであり、人生においてもうまく付き合っていかなければならないものです。次に、「孤独」を架け橋として瞑想とブランディングについて考えていきましょう。

なお、本記事における「ブランディング」とは、「企業自身や商品・サービスの独自の魅力を、届けたい相手に知覚してもらい、その魅力が無意識レベルでイメージされる状態にする。そのために継続的に行う活動。」という意味です。(『なぜ、ブランディング(ブランド)に商標登録が必要なのか深掘りしてみる』(Toreru Media)より)

4.ビートルズメンバーは瞑想で孤独を乗り越えた?ブランディングとの共通点とは

さて、瞑想が終わりました。このままではただのリシュケシュ旅行記であり、怒られてしまいそうです。「ブランディング」について考えていきましょう。

ブランディングの第一歩「己を知る」

ブランディングを行うにあたり、自分は何者であるか?自社製品は何が売りなのか?自社は一体何がしたいのか?それは何故か?・・などを明確にする必要があります。つまり、まずは己を知ることがブランディングの第一歩と言えるでしょう。

ブランディングの意味や方法については「あしたのジョー」のストーリーとともに以下記事でも紹介しています。

「あしたのジョー」からの学びにもあるとおり、「ジャブ=己を知ること」がブランディングの始まりです。では、己を知るためにどの様な手段があるでしょうか?

己を知るための良い手段が瞑想である

そう。己を知るための一つの有効な手段が「瞑想」です。

己を知るためには周りの反応を確認することも有効ですが、それ以上に内省の時間が大事です。周りの反応を確認する以前に、そもそも自己(の商品/の会社)がどうありたいのか?を把握する必要があるためです。種々雑多の情報で溢れる俗世から距離を置く時間を設けましょう。複雑な人間関係やビジネスのしがらみ等は一旦横に置き、まずは自身や自社の製品・サービスについて深く考えてみるのがよいです。

そして、瞑想は「孤独」である

瞑想は一人の時間を楽しむ行為であり、そこには孤独があります。しかし他の存在との差異化を図るためのブランディングにおいては、孤独は付き物です。瞑想によって孤独に打ち勝つことで、ブランディングの強化に繋がっていくことでしょう。

富や名声を得ると、我々一般人には到底理解できない「孤独」がありそうです。人気が絶頂に達していたビートルズは、ある意味感じていた「孤独」を乗り越えるべく、リシュケシュへと向かったのでしょうか。

ビートルズの名曲の1つとして「Eleanor Rigby(エリナー・リグビー)」があります。初来日の直後である1966年8月に発売された同曲のテーマは、身寄りのない老人に関するもの。そう。軽快な弦楽八重奏とともに、「孤独」が歌われた曲なのです。

The Beatles 公式 Youtube チャンネルより

そんな曲を作っていた頃におけるマハリシ氏との出会いは、運命的なものだったのかもしれませんね。そして数週間のリシュケシュ滞在は、その後のビートルズに大きな影響を与えたようです。

ビートルズにとって瞑想がどれほどの価値を持っていたかはともかく、一九六八年にマハリシ訪問のために出かけたインド旅行が、彼らにとってとてつもない創造力が開花する時期になったことは確かだった。

「ポール・マッカートニー―メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」出版社 : ロッキングオン, 1998年 P530

瞑想に慣れる=孤独に打ち勝つ=あしたのために(その7)習得

瞑想への慣れは、孤独に打ち勝つこと。あしたのジョーの丹下段平が説く「あしたのために」でも、(その7)として「=孤独との戦い=」が掲げられていました。孤独を乗り越えて「ブランディング」を進めるための1つの手段として、瞑想を活用しましょう。自宅ではなかなか環境が整わない場合は、南青山の瞑想スタジオ「Medicha」などが便利かもしれません。

Medicha HP より

なおこちらの瞑想スタジオは、令和2年4月1日より施行された新たな意匠権である「内装の意匠」として、複数の意匠権が登録されています。

5.ビートルズと CT 装置の意外な関係

最後に、ビートルズと CT 装置との関係について紹介します。

瞑想は脳に良い影響を与えるということが、CT(Computed Tomography:断層撮影)による画像を通じて確認できたようです。(参考:『瞑想の「方法」で脳への影響に変化、複数組み合わせが有効か』 -Forbes, 2017.10.29)

実はこの CT 装置の誕生にはビートルズが大きく貢献しているというお話をご存知でしょうか?ビートルズが所属していた EMI 社(Electric and Musical Industries Ltd)は、ビートルズによってもたらされた巨額な利益を医療機器研究へと投資していました。そして EMI 社の研究者であるハウンズフィールド博士らにより、CT 装置が開発されたのです。(参考:『「ビートルズとCTスキャン」の意外すぎる関係 マニアがもたらした「現金の山」による無形資産』東洋経済オンライン, 2021.1.1)

瞑想によって創造力を増したビートルズ → ビートルズが生み出す無形資産をきっかけに CT 装置が誕生 → CT 装置によって瞑想の効果が科学的に裏付けられる → その瞑想によってまた誰かの創造力が・・・→ ・・・。

ビートルズの創造的な音楽を起点とした、素晴らしい連鎖ですね。

ビートルズの楽曲を聴きながら、ときに瞑想を活用しながら、ビジネスやブランディングを進めていきましょう。Yer Branding!

6.まとめ:ビートルズメンバーの商標登録と瞑想とブランディングと

  • ビートルズのメンバー4名に纏わる登録商標が多数ある。
  • 彼らはリシュケシュに数週間滞在し、マハリシ氏から瞑想のレッスンを受けた。リシュケシュ訪問に関連して40曲程の曲が生まれた。
  • 瞑想は脳に良い影響がある。そして瞑想は孤独との戦いでもあり、それは独自の魅力を追求する「ブランディング」にも通じるものがある。

夕暮れ時のリシュケシュ。カラフルなボートがかわいい。

(参考文献)
「ポール・マッカートニー―メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」出版社 : ロッキングオン, 1998年

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